体位性頻脈症候群(POTS)で悩んでいる方へ

立ち上がると心臓がドキドキして苦しい
朝起きられず、立っているだけでつらい
検査で「体位性頻脈症候群」と言われたけれど有効な薬がないと言われた

そんなお悩みはありませんか?

体位性頻脈症候群(読み方:たいいせいひんみゃくしょうこうぐん/英語名:POTS・ポッツ症候群とも呼ばれます)は立ち上がったときに心拍数が異常に増えて、動悸・めまい・倦怠感などが起こる自律神経の病気です。
漢方ではこれを「気・血・水」の巡りの乱れ、特に気(エネルギー)の不足と水の滞りとしてとらえ、体質から立て直していきます。

体位性頻脈症候群(POTS)とは?原因と症状

  • 立ち上がると心拍数が大きく増える(目安:10分以内に30拍/分以上の増加)のに血圧はあまり下がらない
  • 動悸・めまい・立ちくらみ・頭痛・倦怠感・ブレインフォグ(頭のもや)
  • 10代〜30代の女性に多く、起立性調節障害のサブタイプとして中高生にも見られる
  • 感染症(コロナ等)のあとに発症するケースも報告されている
  • 原因は自律神経の調節障害・血流分布の異常・脱水傾向など複合的

【体質タイプ別】あなたのPOTSはどのタイプ?漢方の選び方

POTSの漢方は「POTSだから○○」と一律に決まるものではありません。あなたの体質タイプによって、効く漢方は変わります。代表的な4タイプをご紹介します。

① 気虚(ききょ)タイプ|朝起きられない・疲れやすい人

  • 朝がつらい・午前中はエンジンがかからない
  • 立っているだけで疲れる・食後に眠くなる
  • 声が小さい・風邪をひきやすい

よく用いる漢方:補中益気湯(ほちゅうえっきとう)など。気を補って「立ち上がる力」の土台を作り、心拍の空回りを鎮めていきます。

② 水毒(すいどく)タイプ|めまい・むくみ・雨の日に悪化する人

  • 立ちくらみ・ふわふわしためまい
  • むくみやすい・水を飲んでも巡らない感じ
  • 雨や低気圧の日に悪化する

よく用いる漢方:苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)・五苓散(ごれいさん)など。水の偏りをさばいて、めまい・動悸を整えていきます。

③ 血虚(けっきょ)タイプ|動悸・不安・顔色がさえない人

  • 動悸に不安感を伴う・眠りが浅い
  • 顔色が白い・肌や髪が乾燥する
  • 生理のあとに症状が悪化しやすい

よく用いる漢方:当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・加味帰脾湯(かみきひとう)など。血を補って心臓と神経を養い、動悸と不安を同時に立て直します。

④ 陽虚(ようきょ)タイプ|冷えが強く体力が落ちている人

  • 手足やお腹が冷たい・寒がり
  • 低血圧気味・だるさが一日中続く
  • 温めると少し楽になる

よく用いる漢方:真武湯(しんぶとう)など。体を温める力を補い、自律神経が働ける土台を整えていきます。

実際には複数のタイプが重なっている方がほとんどです。薬鍼堂では初回1時間かけてあなたのタイプを丁寧に見極めます。

POTSは治る?病院の治療・薬との違いと併用

POTSには「特効薬」と呼べる薬がまだなく、病院では対症的な治療が中心です。だからこそ体質から整える漢方が選択肢になります。

方法アプローチ注意点
生活指導(水分・塩分・弾性ストッキング)循環血液量を増やし血流を戻す体が浮腫んで悪化することも
βブロッカー心拍数の上がりすぎを抑えるだるさ・低血圧に注意
ミドドリン(メトリジン)等血管を締めて血圧を保つ効果には個人差が大きい
漢方(薬鍼堂)体質から気・血・水を整える病院の薬と併用可能

漢方は病院の治療と併用が可能です。「有効な薬がないと言われた」「薬が合わなかった」という方こそ、体質からのアプローチを試す価値があります。時間はかかりますが少しずつ「立てる時間」を伸ばしていくことは十分に目指せます。

POTSの改善事例集

薬鍼堂で実際に漢方相談を受けられた方の改善事例をご紹介しています。

関連するお悩み

POTSは起立性調節障害自律神経失調症めまい・ブレインフォグ(コロナ後遺症)のお悩みと重なることが少なくありません。あわせてご覧ください。

よくあるご質問

Q
POTS(体位性頻脈症候群)は漢方で改善しますか?
A

はい。立ち上がったときの動悸や朝の起きづらさは、体を巡らせる力を整えることで軽くなっていく方が多くいらっしゃいます。当店では8ヶ月で治療を終えられた10代の患者さんの実例があります。

Q
POTSと起立性調節障害(OD)はどう違いますか?
A

起立性調節障害は立ち上がったときの血圧調節がうまくいかない状態の総称です。そのうち心拍数が大きく増えるタイプをPOTSと呼びます。最初に起立性調節障害と診断され、あとからPOTSと診断が変わる患者さんもいらっしゃいます。

Q
どれくらいの期間で変化を感じますか?
A

早い方で1〜2ヶ月、多くの患者さんは3〜6ヶ月で朝の起きやすさや動悸の変化を感じられます。学校や仕事に支障がなくなるまでは6〜12ヶ月が目安です。

Q
ミドドリンなど病院のお薬と併用できますか?
A

併用いただけます。服用中のお薬をご自分の判断で減らす必要はありません。最初は西洋薬と併用しながら漢方を始め、経過を見ながら主治医とご相談のうえ調整された患者さんもいらっしゃいます。

Q
どんな薬方を使いますか?
A

体質により異なります。朝起きられず疲れやすい気虚には補中益気湯、めまいやむくみを伴う水毒には苓桂朮甘湯や五苓散、動悸と不安が強い血虚には帰脾湯、冷えが強い陽虚には真武湯などを用います。

Q
水分や塩分は多めに摂ったほうがよいですか?
A

一律に増やすことはおすすめしていません。むくみが強い患者さんは水分を摂りすぎるとかえって症状が重くなることがあります。体質を確認したうえで適量をお伝えしています。

Q
費用はどれくらいかかりますか?
A

体質により異なりますが、1週間あたり3,500円〜7,000円前後が目安です。相談料はいただいておりません。回復に伴って薬方を減らしていくため、費用も段階的に下がっていきます。続けられるご予算内でのご提案もしておりますので、遠慮なくご相談ください。

監修・執筆|薬鍼堂 代表 三井 翔(みつい しょう)

薬鍼堂は15年以上・のべ5千人以上の漢方相談に携わってきた兵庫県伊丹市の漢方専門店です。代表 三井 翔(漢方専門家/鍼灸習得/伊丹・豊中2店舗)が、一人ひとりの体質と背景を1時間かけて丁寧に伺います。
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