起立性調節障害とは

起立性調節障害(OD)は、自律神経のバランスが乱れ、血圧調整や血流コントロールがうまく働かなくなる状態です。
特に小学生〜高校生の女性に多く、思春期の成長やストレスが引き金となって発症します。

主な症状

  • 朝起きられない、午前中に動けない
  • 立ちくらみ・めまい
  • 動悸・息苦しさ
  • 倦怠感・頭痛
  • 食欲不振
  • 学校に行きたくても行けない

検査では異常が出にくいため、理解されにくく、時間だけが過ぎてしまうケースも少なくありません。

漢方での捉え方

漢方では、起立性調節障害を以下の体質バランスの乱れと考えます。

  • 気虚(エネルギー不足)
     朝に体が動かない、疲れやすい
  • 気血両虚(エネルギー+血の不足)
     立ちくらみ、頭痛、冷え
  • 気滞(ストレス性の滞り)
     胸のつかえ、息苦しさ、動悸
  • 陰虚(自律神経の過敏)
     寝つけない、疲れているのに眠れない

薬鍼堂では、問診で体質タイプを明確にし、
自律神経・血流・ホルモン・消化機能を同時に調整する漢方治療を行います。

症例紹介(兵庫県西宮市・中学2年生 S.Aさん)

主訴

1年前からの朝の起き上がれなさ、頭痛、動悸。
学校に行きたいのに行けず不安が増大。
病院では「起立性調節障害」と診断され、薬で改善が乏しく来店。

治療経過

1ヶ月目

朝起きたときの頭痛とめまいが強く、学校は週1日出席。
体質は「気血両虚+気滞」と判断し、血流を整えつつ自律神経を落ち着かせる方向で開始。
2週間ほどで動悸が軽減。

3ヶ月目

午前中の倦怠感が軽くなり、週2〜3日の登校が可能に。
「午前の授業に出られた」とご本人も前向きに。

5ヶ月目

朝の頭痛がほぼ消失。食欲も安定。
睡眠の質が上がり、起床時間が一定に。週4〜5日登校。

7ヶ月目

季節の変わり目でも悪化せず、クラブ活動にも復帰。
本人・ご家族ともに精神的な不安が大きく軽減。

患者さんの声

S.Aさん・お母様
西宮市

朝起きられないことを「怠け」と言われ続け、親子でつらかったです。
漢方で少しずつ変化が出始め、今ではほぼ以前の生活に戻れています。
「普通の生活を取り戻せた」という実感があります。

今回の漢方薬の金額

1日あたり1040 円(税込) 

※体質や症状により処方内容が変わります。ご予算に応じた調整も可能です。無理なく続けられるようご提案します。

養生法(自宅でできるセルフケア)

  • 朝はカーテンを開け、光を浴びて自律神経をリセット
  • 水分を摂り過ぎないように気をつける
  • 夜更かしを避け、スマホは寝る1時間前まで
  • 甘いもの・冷たい飲み物を控える(胃腸を守る)
  • 動ける時に運動をして、汗をかく

※ご家族の理解が回復力を大きく左右します。

漢方治療のメリット

  • 自律神経の乱れを根本から整える
  • 頭痛・倦怠感・動悸など複数症状に同時に作用
  • 薬で改善しなかったケースにも対応
  • 再発しにくい体質づくりが可能
  • 副作用が少なく長期治療に向いている

よくある質問(FAQ)

Q
改善までどれくらいかかりますか?
A

平均すると3~6ヶ月、症状が複合化している場合は1年程が目安です。

Q
子どもでも飲めますか?
A

問題ありません。味や飲みやすさも調整します。

Q
不登校でも相談して大丈夫?
A

もちろん大丈夫です。本人・ご家族の不安にも寄り添って進めます。

まとめ

起立性調節障害は「検査では異常がない」ため、周囲から理解されず、悩みが深くなりがちです。
しかし、体質を整えることで 朝起きられない・立ちくらみ・頭痛は改善できます。

薬鍼堂では、自律神経・血流・ホルモンバランスを総合的に整え、
再発しにくい体へ導く漢方治療を行っています。

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