不眠症とは
不眠症は、寝つきが悪い(入眠困難)・眠りが浅い(中途覚醒)・早朝覚醒・熟睡感がないなどの睡眠トラブルが続き、日中の倦怠感・集中力低下・情緒不安定などを引き起こす状態です。
ストレス、自律神経の乱れ、ホルモンバランスの崩れ、胃腸の疲れ、冷えなど、症状の背景は人によって異なります。
睡眠薬で一時的に眠れるようになっても、薬を減らすと再発してしまうケースが少なくありません。
漢方での捉え方
漢方では、不眠の原因を以下のように分類します。
- 心の疲れ(心脾両虚)…考えすぎ、ストレス、心配事で心身が疲れて眠れない
- 気の不足(気虚)…疲れやすく眠れない、夢が多い、寝ても回復しない
- 気滞(ストレスの滞り)…イライラして寝つけない、緊張・不安・動悸で寝つけない
- 胃腸の不調…食べ過ぎや食欲低下で消化器が働きすぎて眠れない
薬鍼堂では、自律神経・心・体の状態を総合的に判断し、睡眠薬に頼らない体作りを目指します。
症例紹介(兵庫県伊丹市・30代女性 S.Tさん)
主訴
1年以上続く入眠困難・動悸・3〜4回の夜間覚醒。
睡眠薬を使用しても効果が安定せず、朝のだるさが続くため相談に来られました。
治療経過
1ヶ月目
初診時は交感神経が過剰に緊張した状態で、頭が冴えて眠れないタイプ。
不安感と胃の張りも見られ、ストレス性の「気滞+心脾の虚弱」と判断。
2週間後には夜中に起きる回数が1回に減少。
2ヶ月目
寝つきまでの時間が短くなり、朝のだるさが軽減。
「久しぶりに朝スッキリ起きられた」との感想。
体の冷えと胃の緊張も改善し、精神的な安定感が出る。
3ヶ月目
夜間覚醒はほぼ消失し、深い眠りを維持できるように。
寝起きの頭痛や胃の不快感もなくなり、睡眠薬は半量に。
4ヶ月目
薬なしでも眠れる日が増え、現在はほぼ自然入眠。
気分の落ち込みや不安感も減り、日中の集中力が戻る。
患者さんの声

寝ようとすると不安が出てきて、毎晩苦しかったのですが、薬鍼堂さんの漢方を始めてから「体が静かになる」感覚が出てきました。
今では布団に入ると自然に眠れて、朝のしんどさがなくなりました。本当に救われました。
今回の漢方薬の金額
1日あたり820 円(税込)
※体質や症状により処方内容が変わります。ご予算に応じた調整も可能です。無理なく続けられるようご提案します。
養生法(セルフケア)
- 寝る直前のスマホ・PCを避ける
- 夜のカフェイン・アルコールを控える
- 胃腸が疲れやすい方は夕食を軽めに
- ぬるめの湯に10〜15分浸かり、体温をゆっくり下げる
- 「考え事が止まらない」時は、紙に書き出してから眠る
- 部屋の照明は暗めの暖色に
睡眠は「体の回復力」そのもの。眠れる体作りが最重要です。
漢方治療のメリット
- 睡眠薬に頼らず、自然に眠れる体を作る
- 自律神経を整え、ストレスの負担を軽減
- 心・体・胃腸を同時に整えるため再発しにくい
- 日中の集中力・意欲が戻り、生活の質が向上
FAQ(よくある質問)
- Q睡眠薬と併用できますか?
- A
はい。併用可能です。自然に眠れる状態へ戻すため、徐々に睡眠薬を減らすサポートを行います。
- Qどれくらいで眠れるようになりますか?
- A
早い方で2〜4週間、慢性化していても3〜6ヶ月で安定することが多いです。
- Q不安症・自律神経失調症があっても大丈夫?
- A
問題ありません。むしろ漢方は心身のバランス改善に強く、多くの方が改善されています。
まとめ
不眠症は眠れないことが原因ではなく、眠れない体質になっていることが根本原因です。
体質・自律神経・心の状態を整えることで、睡眠薬に頼らず自然な眠りを取り戻すことができます。
「寝つけない」「眠りが浅い」「朝からしんどい」こんなお悩みが続く方は、ぜひ一度ご相談ください。