ご相談時の状況|「仕事中や電車内で、突然お腹が痛くなる不安」
兵庫県伊丹市在住・30代男性
ご本人からのご相談でご来店されました。
大学時代からお腹が弱く、病院では「過敏性腸症候群(IBS)」と診断。
整腸剤や精神安定剤などを服用するも、通勤電車・会議中など特定の場面で強い腹痛と下痢に襲われることが続き、生活に支障が出ていました。
主な症状:
- 通勤電車や会議中に突然、腹痛と下痢
- 食後に腹部が張ってガスがたまりやすい
- トイレに行けない環境だと不安で外出が億劫
- ストレスが多いと悪化する傾向あり
- 病院の薬では改善が乏しく、「体質から変えたい」と相談に来られました
「またお腹が痛くなるのでは?」という不安が強く、体だけでなく心のケアも必要な状態と考えられました。
治療の経過|ゆるやかでも確実に「お腹と気持ち」に変化
【1ヶ月目】
- 1〜2回/週あった「通勤途中での腹痛」がなくなる
- 食後のガスが減り、腹部の張りも軽減
- 「完治ではないが、以前より落ち着いて過ごせる時間が増えた」との感想
【2ヶ月目】
- 週に2〜3回あった軟便が、1〜2回に減少
- お腹の不安感が減り、「外出が怖くなくなってきた」
- 会議中の緊張による腹痛がほとんどなくなる
【3ヶ月目】
- 朝の通勤電車でお腹が痛くなる頻度が激減
- 日中の便意が安定してきて、「会社でトイレを探す必要がなくなった」
- 「電車で座れるようになった」の言葉が印象的でした
【4ヶ月目】
- 長時間の外出・旅行でも安心して過ごせるように
- 仕事中の集中力も回復し、精神的な安定も出てくる
- 「過敏性腸症候群だったことを忘れる日がある」とのこと
患者さんの声

電車の中や会議で、いつお腹が痛くなるかわからず、本当に毎日がストレスでした。
でも、こちらで体質の話をしっかり聞いてもらって、「お腹だけじゃなく、ストレスの受け止め方にも問題がある」と言われたことが印象的でした。
3ヶ月くらいでお腹の調子が安定してきて、今では電車に乗る前の「もしも」がほとんど気にならなくなっています。
漢方治療のメリット|IBSに悩む方へ
- 腸だけでなく「自律神経・ストレスの影響」まで視野に入れたアプローチ
- 西洋薬のような副作用が少なく、長期的な体質改善が可能
- 「朝になると不安」「トイレの場所が気になる」など心と体を同時に整える治療ができる
- 症状の波をコントロールしやすくなり、生活の安心感が増す
よくあるご質問(FAQ)
- Q病院で「異常なし」と言われましたが、本当に改善できますか?
- A
はい。漢方では「検査に出ない不調」を体質のサインと考え、お腹の弱さやストレスへの反応のしやすさを丁寧に整えます。実際に病院での治療に限界を感じてご相談に来られる方が多く、症状の緩和や再発予防に効果を感じていただいています。
- Q下痢型・便秘型・混合型、どのタイプでも対応できますか?
- A
はい。IBSは大きく3つのタイプに分けられますが、漢方はその方の「全体の体質」を見て処方を組み立てるため、どのタイプでも対応可能です。「日によって変わる」「下痢と便秘を繰り返す」といった方もご相談ください。
- Q漢方だけで治せるのでしょうか?
- A
西洋医学との併用も可能です。症状や不安が強い場合は、現在のお薬を続けながら漢方で体質を整えることからスタートできます。徐々に漢方だけで安定する方も多くいらっしゃいます。
- Qストレスが原因と言われましたが、気持ちだけで治るものではないと思っています。
- A
そのとおりです。IBSは「気のせい」ではなく、ストレスが腸に影響を与える「心身相関」の病態です。漢方ではその反応性の強さを落ち着かせ、神経と腸のバランスを整えることを目指します。
- Qどのくらいの期間で効果が出ますか?
- A
個人差はありますが、1〜2ヶ月ほどで「外出が怖くなくなった」「下痢が減ってきた」といった変化を感じる方が多いです。根本的な体質改善を目指す場合は、3〜6ヶ月の継続をおすすめしています。
まとめ|「また下痢になるかも…」の不安からの解放
過敏性腸症候群(IBS)は、単なる腸の病気ではなく、ストレスや環境の影響を受けやすい「体と心の複合症状」です。
薬鍼堂では、お一人おひとりの体質・生活背景・不安要因を丁寧に伺い、オーダーメイドで対応しています。
「また腹痛が起こるかも…」という不安に振り回される生活から、自分のリズムを取り戻せる毎日へ。
IBSに悩む方にこそ、体質改善という選択肢を知ってほしいと考えています。