「字がうまく書けない」「お箸が持ちづらい」本態性振戦にお悩みの方へ
日常の中で手や声の震えが気になり、「もしかして病気では…」と不安になることはありませんか?
- 細かい作業中に手が震える
- 字がうまく書けない
- 緊張すると震えが強くなる
- 医師から「本態性振戦(ほんたいせいしんせん)」と診断されたが治療法が限られている
このようなお悩みに対して、薬鍼堂では漢方による体質改善型の治療を行っています。
今回は、60代男性の改善例とともに、東洋医学的な原因、生活養生、Q&Aを詳しくご紹介します。
本態性振戦とは?西洋医学と漢方の違い
西洋医学での本態性振戦の理解
本態性振戦は、特に明確な原因がなく手や声などが繰り返し震える神経疾患です。
高齢者に多く見られますが、若年層でも発症することがあります。
特徴としては:
- 動作時や緊張時に震えが出やすい
- 安静時よりも手を動かしたときに症状が顕著
- 遺伝的な要因も報告されている
- 病院では抗てんかん薬やβ遮断薬(プロプラノロールなど)での対症療法が一般的
しかし、根本的に完治する治療法はなく、副作用や薬効の限界に悩む方も少なくありません。
漢方医学での本態性振戦の見立て
東洋医学では、本態性振戦を以下のような体質的な失調の現れと考えます。
- 肝風内動(かんぷうないどう):肝の過剰な働きで内風(ふるえ)が発生
- 気血両虚(きけつりょうきょ):エネルギー・血液不足により神経伝達が不安定に
- 腎虚(じんきょ):加齢による生命力(腎精)の低下による症状
つまり、単に震えを止めるのではなく、体全体の巡りや土台を整えることで、発作を起こしにくい体質へと導いていきます。
【漢方治療例】奈良県生駒市・60代男性 T.K様の改善事例
ご相談内容
T.K様(奈良県生駒市・60代・元技術職)は、3年前から手の震えが出始め、特に細かい作業や人前での緊張時に顕著に現れるとのこと。
病院では「本態性振戦」と診断され、β遮断薬を内服するも、効果が限定的で「根本的に改善したい」と薬鍼堂にご相談。
初診時の状態と漢方的体質判断
- 手指の細かな震え(右手>左手)
- 長年のストレス・緊張体質
- 腰や膝の冷え、夜間頻尿
- 集中力の低下、疲れやすさあり
→「肝風内動+腎虚+気血両虚」の複合体質と診断。
治療経過
2週間後
震えの頻度は変わらないが、手の強張りと疲労感が軽減。眠りが深くなる。
1ヶ月後
人前での緊張時に出ていた震えがやや軽減。会話中の声の震えが気にならなくなる。
2ヶ月後
手指の震えが約半分に減少。現在も日常生活ではほぼ支障なく過ごせる状態に。
実際の患者さんの声(奈良県・T.K様)

手の震えは年齢のせいだと諦めていましたが、漢方を続けていくうちに、気持ちが落ち着いて、震えも明らかに減ってきたのを実感しました。
症状だけでなく、疲れにくくなったり、夜もしっかり眠れるようになり、生活の質が上がったことが一番うれしいです。
本態性振戦を悪化させないための生活養生法
漢方では、薬と同時に生活面の見直し(養生)も大切と考えます。
自宅でできる本態性振戦の養生ポイント
① 過度な緊張を避ける
プレッシャーを感じやすい場面では深呼吸や小休止を意識。
② 睡眠をしっかりとる
十分な睡眠は神経伝達の安定に不可欠。スマホやカフェインは就寝2時間前まで。
③ 冷えを防ぐ
冷えは肝風を助長します。手首・腰・首周りの保温を意識。
④ 食生活の見直し
冷たい物・刺激物(コーヒー、アルコールなど)は控え、胃腸にやさしい食事を。
よくある質問(Q&A)
- Q漢方で本態性振戦は治りますか?
- A
完治を約束するものではありませんが、体質改善によって症状の頻度や強さが軽減され、完全に症状が消失する方は多数おられます。
- Q病院の薬と併用しても大丈夫ですか?
- A
はい。漢方は多くの場合、併用可能です。薬の内容によっては調整を行いますので、服薬状況をお知らせください。
- Qどれくらいで効果が出ますか?
- A
軽症であれば1〜2ヶ月、慢性的な症状では3ヶ月以上の体質改善が必要です。継続することで安定性が高まります。
ご相談・ご予約はこちら
本態性振戦でお悩みの方は、お一人で抱え込まずにご相談ください。
薬鍼堂では、オンライン・来院ともに、一人ひとりに合わせた体質別の漢方相談を行っております。
【まとめ】本態性振戦の治療において、漢方という選択肢を
- 西洋医学での治療に限界を感じている方へ
- 加齢やストレスで悪化する震えを、体質から整える
- 症状だけでなく、全身の不調や不安定感も一緒に改善されるのが漢方の強み
あなたに合った、無理のない治し方を。
薬鍼堂が、震えに悩まない日常を取り戻すお手伝いをいたします。