坐骨神経痛とは?
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びる「坐骨神経」が何らかの原因で圧迫・刺激され、お尻・太もも・ふくらはぎ・足先にかけての痛みやしびれが出る症状を指します。
一般的には以下のような症状が現れます:
- 長時間立っていると足がしびれる・痛くなる
- お尻から太ももにかけての重だるさや電気が走るような痛み
- 腰をかがめると痛みが増す
- 痛みで睡眠が妨げられることもある
原因としては腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・梨状筋症候群などが考えられますが、加齢や筋力低下、冷え、血流不良など体質的な要因も大きく関係しています。
漢方での坐骨神経痛の捉え方
漢方では、坐骨神経痛を「経絡のつまり」や「寒湿(かんしつ)による痛み」「瘀血(おけつ)」などの体内バランスの乱れとして捉えます。
主に次のような体質に分けて判断します:
- 寒湿:冷えや湿気が体内にたまり、神経を圧迫
- 瘀血:血の流れが悪くなり、神経や筋肉を締めつける
- 腎虚:加齢や慢性疲労により神経の潤いが不足
漢方では、痛みそのものを抑えるだけでなく、痛みを引き起こす“土台”を改善していくことで、再発しにくい体づくりを目指します。
【症例紹介】兵庫県伊丹市・50代女性 Y.Kさんの改善例
ご相談内容
Y.Kさん(兵庫県伊丹市・50代・介護職)は、数年前から右側のお尻から足先にかけてのしびれと痛みが強く、整形外科では「坐骨神経痛・軽度の脊柱管狭窄症」と診断。
リハビリと鎮痛薬を続けるも改善が見られず、「体質から見直したい」と薬鍼堂へご相談いただきました。
漢方治療経過
初診時の体質分析
- お尻からふくらはぎにかけての鈍痛
- 足の冷え・むくみがある
- 疲れやすく、寝ても回復しにくい
- 月経不順・腰のだるさ
→漢方的には「寒湿+瘀血型」と判断。
経過と変化
- 2週間後:夜間の痛みが軽減し、睡眠の質が改善
- 1ヶ月後:日中のしびれがやや緩和
- 3ヶ月後:階段の上り下りが楽になる
- 5ヶ月後:痛みがほぼ消失、趣味のウォーキングも再開可能に
患者さんの声

何年も整形外科と整体を行き来していましたが、根本的には良くなりませんでした。
薬鍼堂さんで、体質の話をじっくり聞いてもらい「冷えと血の巡りが原因」と言われたのが納得できました。
今では痛みがほぼなくなり、不安なく歩ける毎日を取り戻せました。
今回の漢方治療の料金目安
1日あたり 920円
漢方治療は、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの治療を行うため、薬の選び方や服用量、治療期間が異なります。カウンセリングにて詳細をご提案します。
坐骨神経痛の再発を防ぐ養生法
ご自宅でできるポイント
- 下半身の冷えを防ぐ:湯船にしっかり浸かる、レッグウォーマーや腹巻きを活用
- 長時間同じ姿勢を避ける:1時間に1回は軽く体を動かす
- 血流を良くする食事を意識:ナッツ類・黒豆・シナモン・ショウガなどを取り入れる
- 適度な運動を継続:ウォーキングやラジオ体操を習慣に
漢方治療のメリットとは?
- 鎮痛剤に頼らず痛みの根本から改善できる
- 体質や年齢、生活背景に合わせたオーダーメイド治療
- 痛みだけでなく、冷え・疲労・便通など全身のバランスも整う
- 副作用が少なく、長期的に安心して続けられる
よくあるご質問(FAQ)
- Q病院の治療と併用できますか?
- A
はい、可能です。鎮痛剤やリハビリと併用しながら、無理なく体質改善を進められます。
- Qどれくらいで効果が出ますか?
- A
軽症であれば1〜2週間、慢性症状の場合は1〜3ヶ月で効果を実感される方が多いです。
- Q症状が強いときでも漢方は使えますか?
- A
使用できます。ただし、症状の強い時期には一時的に即効性のある漢方薬へ切り替えるなど、柔軟に対応します。
【まとめ】坐骨神経痛に悩んだら、漢方で体の内側から改善を
坐骨神経痛は、「神経の問題」だけではなく、冷え・血流・体力の衰えなど体質的要因が複雑に絡んでいます。
漢方では、それらを一つずつ整えることで、根本からの改善と再発予防を目指します。
薬を飲み続けることに不安を感じている方、手術を勧められて迷っている方も、まずは一度ご相談ください。