起立性調節障害とは?朝起きられない、頭痛が続く…思春期に多い自律神経の不調
起立性調節障害(OD)は、自律神経の働きが乱れ、立ち上がったときに血圧がうまく調整できなくなることで起こる症状です。特に小学生高学年〜高校生の思春期に多く見られる疾患です。
主な症状:
- 朝起きられない・午前中に調子が悪い
- 立ちくらみ・めまい・動悸
- 食欲不振・腹痛・倦怠感
- 頭痛・吐き気・ふわふわ感
- 学校に行けない・不登校気味になる
病院では自律神経失調症と診断されることが多く、生活指導や昇圧剤などが処方されますが、薬が合わない・効果が不十分という声も多く聞かれます。
漢方での起立性調節障害の捉え方
東洋医学では、起立性調節障害は「気(エネルギー)や血の不足」「水分代謝の乱れ」「心身のアンバランス」が原因とされます。
特に、思春期の成長期にはエネルギーの消耗が激しく、以下の体質パターンがよく見られます。
- 気虚タイプ:エネルギー不足で朝に起きられず、疲れやすい
- 水毒タイプ:胃腸が弱く、むくみやすく、ふらつきがある
- 気滞タイプ:ストレスで気の巡りが悪くなり、情緒不安定や頭痛が出やすい
- 心脾両虚タイプ:精神不安・睡眠の質の低下など
漢方では、これらの体質を根本から整えることで、薬に頼らず自然な回復を促すことが可能です。
【症例紹介】兵庫県西宮市・中学2年生 男子 N.Kさんの改善例
ご相談内容
N.Kさん(兵庫県西宮市・14歳・中学2年生)は、1年ほど前から朝起きられず学校を休みがちに。
病院では「起立性調節障害」と診断され、昇圧剤が処方されたが、改善が見られず副作用も気になるため、母親の紹介で薬鍼堂に来院。
初診時の状態と体質評価
- 朝は頭痛と倦怠感で起きられない
- めまいや食欲不振もあり、午前中は動けない
- 成長期で体力不足、夜は眠れていない
- イライラしやすく、不安感も強い
→東洋医学的には「脾虚+気滞」と判断
治療経過
- 2週間後:日中の頭痛が軽減、食欲が少しずつ回復
- 1ヶ月後:朝の目覚めが改善、週2〜3日は登校できるように
- 3ヶ月後:朝起きるのが楽になり、部活動にも参加できるように
- 5ヶ月後:朝の不調はほとんどなくなり、通常登校ができる状態に
保護者の声

毎朝「頭が痛い」「気持ち悪い」と言って起きられず、学校に行けない日々が続いていました。
薬を飲ませるのも不安だったので、漢方で体質から整えてもらい、少しずつ元気になっていく息子の様子に涙が出ました。
今では「学校楽しい」と言えるようになり、本当に感謝しています。
今回の漢方治療の料金目安
1日あたり 820円
漢方治療は、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの治療を行うため、薬の選び方や服用量、治療期間が異なります。カウンセリングにて詳細をご提案します。
ご自宅でできる養生アドバイス
起立性調節障害を和らげる生活習慣
- 朝は白湯からスタート:内臓を目覚めさせ、体内の巡りを整える
- 昼寝は15分以内に:日中に寝すぎると夜眠れなくなり、リズムが乱れやすい
- スマホ・ゲームは夜21時まで:自律神経の切り替えを妨げないように
- 軽い運動(ストレッチ・散歩)を習慣に:血流と気の巡りを促進し、朝の不調が軽減します
漢方治療のメリット
- 薬に頼らず、自然な形で自律神経を整えられる
- 個々の体質に合わせて処方され、副作用が少ない
- 倦怠感・不眠・不安感など全身症状にも対応可能
- 再発しにくい体づくりを目指せる
よくあるご質問(FAQ)
- Qどれくらいで効果が出ますか?
- A
軽症なら2週間~1ヶ月で改善の兆しが見られる方もいます。慢性的な場合は3~6ヶ月の体質改善が目安です。
- Q学校に通えない状態でも相談できますか?
- A
もちろん可能です。オンライン相談やLINE相談にも対応しています。
- Q病院の薬と併用できますか?
- A
はい、併用可能です。薬の内容をお伝えいただければ、安全に調整いたします。
【まとめ】起立性調節障害は体質からのアプローチで改善できる
起立性調節障害は、本人の意志ではどうにもできないつらい症状です。
しかし、身体の内側から整える漢方治療により、多くのお子さまが元の生活を取り戻しています。
- 朝起きられない
- 学校に行けない
- 病院の薬が合わない
こうしたお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。漢方には、あなたの回復をサポートする力があります。