過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群(IBS)とは、検査では異常が見つからないのに、腹痛・下痢・便秘・お腹の張り・残便感などが慢性的に続く病気です。
仕事や学校などの緊張時に症状が出やすく、「ストレスや自律神経の乱れ」が深く関わっていると考えられています。
薬を飲んでも一時的にしか良くならず、「外出が怖い」「トイレが気になって集中できない」といったお悩みで相談に来られる方が増えています。
漢方での捉え方
漢方では、過敏性腸症候群を「脾(消化吸収)」と「肝(自律神経・情緒)」のアンバランスによるものと考えます。
ストレスで「肝」が緊張すると、「脾」の働きが抑えられ、下痢や便秘、ガス腹などが起こります。
また、冷えや虚弱体質の方は「脾陽虚(冷えによる腸の働き低下)」のケースもあります。
薬鍼堂では、自律神経の安定と腸の動きを整えることを目的に、体質に合わせたオーダーメイド漢方を処方しています。
症例紹介(大阪府大阪市・30代女性 S.Tさん)
主訴
数年来の下痢と腹痛。出勤前や外出時にトイレへ何度も行く生活。
内科で「過敏性腸症候群(IBS)」と診断され、整腸剤や抗不安薬を服用するも改善せず、漢方相談へ。
治療経過
1ヶ月目
初診時は、朝の通勤前に2〜3回下痢。腹部膨満感が強く、常にお腹に緊張感。
体質はストレスと消化機能の低下と判断し、心身をゆるめる方向で治療開始。
2ヶ月目
腹痛が減り、下痢の回数も1回程度に。
気分の落ち込みや不安感も軽減し、「朝が少し楽になった」と実感。
3ヶ月目
下痢はほとんどなく、便の形も安定。
「外出先でも安心して過ごせるようになった」と笑顔で報告。
4ヶ月目以降
季節やストレスの変化にも大きく影響されず、安定した腸の状態を維持。
漢方薬を徐々に減らしていき、治療終了。
患者さんの声

長年の腹痛と下痢で外出が怖くなっていました。
薬鍼堂さんで相談したところ、体質を丁寧に見てもらい、気持ちの緊張まで取れていくのを感じました。
今では旅行も行けるようになり、心身ともに本当に楽になりました。
今回の漢方薬の金額
1日あたり920 円(税込)
※体質や症状により処方内容が変わります。ご予算に応じた調整も可能です。無理なく続けられるようご提案します。
養生法(セルフケアのポイント)
- 冷たい飲み物や生野菜を控え、常温〜温かい食事を中心に
- 食べ過ぎ・飲み過ぎを避け、腸を休ませる時間を確保
- 緊張を感じたら、深呼吸・入浴・軽いストレッチでリラックス
- 睡眠不足は腸を弱らせるため、早寝を意識
「腸は第二の脳」とも言われます。リラックスできる時間を持つことが、最大の薬になります。
漢方治療のメリット
- 再発を防ぎながら、腸と自律神経を整える根本治療
- 薬のような副作用が少なく、長期的な服用にも安心
- 体質改善により、便通・睡眠・気分も安定
- 他の薬との併用も可能で安全性が高い
よくある質問(FAQ)
- Q便秘タイプにも漢方は効きますか?
- A
はい。便秘・下痢・混合型などタイプに合わせて調整します。
- Qストレスで悪化するのですが、精神的なケアもできますか?
- A
もちろんできます。漢方では「心」と「腸」は深く関係しており、心身両面から整えます。
- Qどのくらいで改善しますか?
- A
早い方で1〜2ヶ月、慢性化している場合でも3〜6ヶ月で安定する方が多いです。
まとめ
過敏性腸症候群は、検査で異常が見つからなくても日常生活に大きな支障をきたす病気です。
薬鍼堂では、ストレス・自律神経・消化機能を総合的に整え、再発しにくい腸の健康を目指します。
薬で改善しなかった方、長年のお腹の不調にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。