適応障害とは?|強いストレスが引き金となる心の病気
適応障害は、職場や家庭、学校などの環境の変化や強いストレスにより、心身にさまざまな不調が現れる状態を指します。
- 抑うつ気分、不安、イライラ
- 頭痛、胃腸不良、動悸、不眠
- 職場や学校に行けなくなる
といった症状が数週間から数か月続くことが特徴です。
西洋医学では抗不安薬や抗うつ薬が用いられることもありますが、「薬に頼りすぎたくない」「体質から整えたい」と望まれる方も少なくありません。
漢方でみる適応障害の体質
漢方では「適応障害」という診断名ではなく、症状や体質の背景をみて原因を探ります。
- 気滞(きたい)タイプ:ストレスで気の巡りが滞り、胸のつかえやイライラが強い
- 心脾両虚(しんぴりょうきょ)タイプ:心と脾(胃腸)のエネルギー不足で、不安感・不眠・胃腸不良を伴う
- 肝鬱化火(かんうつかか)タイプ:精神的な緊張が高まり、のぼせ・動悸・頭痛などを引き起こす
薬鍼堂では、舌・脈・問診から体質を見極め、最適な処方を提案します。
症例紹介|30代女性/大阪府大阪市在住/Y.Kさん
ご相談内容
転職後の人間関係のストレスから不眠と動悸が始まり、出勤できない日が増えたためご来店。病院では「適応障害」と診断され、休職中でした。薬の副作用がつらく、自然な方法で改善したいと希望されました。
初回カウンセリング
- 主訴:不眠、動悸、気分の落ち込み
- 体質:舌淡紅・苔薄白、脈細やや弱
- 漢方的判断:気滞+心脾両虚
治療経過
▶1か月目
・夜中の目覚めが減り、食欲が少し戻る。動悸の回数も減少。
▶3か月目
・気分の落ち込みが軽減し、朝の倦怠感が減る。週2〜3日の短時間勤務に復帰。
▶6か月目
・不眠がほとんどなくなり、気持ちが安定。仕事への不安感が小さくなり、通常勤務に戻る。
患者さんの声

仕事を続けられないかもと不安でいっぱいでしたが、少しずつ体調が戻り、気持ちも楽になりました。薬に頼らなくても夜眠れるようになったのが何より嬉しいです。
今回の漢方治療の費用
- 1 日あたり760 円(税込)
※体質や症状により処方内容が変わります。ご予算に応じた調整も可能です。
養生アドバイス(セルフケア)
- 規則正しい睡眠:深夜までのスマホ使用は控え、23時までに就寝
- リラックス法:深呼吸・軽いストレッチ・アロマなどで自律神経を整える
- 食養生:冷たい飲食を控え、温かい消化の良い食事を中心に
- 心のケア:一人で抱え込まず、信頼できる人や専門家に相談する
漢方治療のメリット
- 精神症状と身体症状を同時に改善できる
- 依存や強い副作用が少なく、安心して続けられる
- 再発防止を目指し、体質そのものを整える
よくあるご質問(FAQ)
- Q漢方だけで適応障害は治りますか?
- A
症状の程度によりますが、多くの方は西洋医学と併用しながら少しずつ改善しています。漢方薬のみでの改善も可能です。
- Qどれくらいの期間で効果がありますか?
- A
個人差はありますが、1〜3か月で変化を感じる方が多いです。安定には半年ほどかかるケースもあります。
- Q服薬中の抗不安薬や睡眠薬と併用できますか?
- A
はい、併用可能です。現在の薬を無理にやめる必要はなく、体調の回復に応じて減薬のサポートも行います。
まとめ|適応障害に悩んでいる方へ
適応障害は「性格が弱いから」ではなく、誰にでも起こりうる心身の反応です。
漢方では、ストレスに負けない「心と体の土台作り」をサポートし、再発を防ぐことを目指します。
薬に頼りきらず、体質から整えたい方は、ぜひ薬鍼堂にご相談ください。