頚椎症とは?|首の骨の老化やゆがみによって起こる神経症状
頚椎症(けいついしょう)とは、加齢や姿勢のクセなどで頚椎(首の骨)が変形し、周囲の神経や筋肉を圧迫してさまざまな不調を引き起こす状態です。
よくある症状:
- 首や肩のこり、だるさ
- 手や指のしびれ
- 頭痛や後頭部の重だるさ
- ふらつき、めまい
- 腕の力が入りにくい
- 長時間同じ姿勢で悪化する
漢方でみる「頚椎症」の体質的原因とは?
西洋医学では「頚椎の変形」や「神経の圧迫」が原因とされますが、漢方ではそれに加えて、「気血の巡りが悪くなっている」ことや「腎の虚弱」によって症状が現れると考えます。
漢方的な代表パターン:
- 「気血両虚」:血流が不足し、筋肉や神経の栄養が足りない
- 「瘀血(おけつ)」:血の巡りが悪く、痛みやしびれが慢性化
- 「腎虚」:加齢や慢性疲労によって骨や神経が弱る
- 「風寒湿邪」:寒さや湿気で痛み・こわばりが悪化する
痛み・しびれなどの神経症状をやわらげ、気血の流れを整えることが漢方の得意分野です。
症例紹介|兵庫県川西市在住・60代男性 H.Tさん
ご相談内容
10年以上前から、首〜肩〜腕にかけてのしびれと重だるさに悩まされていた方。
整形外科では「頚椎症性神経根症」と診断され、リハビリと痛み止めを続けていたが、改善が見られず「手術以外で何か方法はないか」と漢方相談に来られました。
主な症状
- 左腕〜小指にかけての慢性的なしびれ
- 首の後ろの強いこわばり、動かしづらさ
- 肩こり・頭痛・耳鳴りも併発
- 年齢とともに体力・気力の低下も感じている
治療経過|少しずつ、でも確実に改善した半年間
▶1ヶ月目
- 頭痛・耳鳴りの頻度がやや減少
- 首のこわばりが軽減し、可動域が広がる
- まだしびれは残るが「変化を感じる」との声
▶3ヶ月目
- 肩の重さやしびれが和らぎ、「腕が軽く感じる日が増えた」
- 夜間痛がなくなり、睡眠が深くなる
- 表情が明るくなり、朝の疲労感も軽減
▶6ヶ月目
- しびれの範囲が狭まり、感覚が戻ってきた
- 雨の日や寒さによる悪化が起きにくくなる
- 痛み止めを飲まずに1日過ごせるようになる
- 現在は月1回のメンテナンス通院で継続中
患者さんの声

長年「この痛みとは一生付き合うものだ」とあきらめていました。
でも、漢方では骨や筋肉だけでなく、体全体の巡りを整えることが大事だと教えてもらい、納得しました。
ゆっくりとですが、確実に良くなっている実感があり、今では「普通に生活できるありがたさ」を毎日感じています。
今回の漢方治療の料金目安
1日あたり 1020円
漢方治療は、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの治療を行うため、薬の選び方や服用量、治療期間が異なります。カウンセリングにて詳細をご提案します。予算に応じて調整可能です。
よくあるご質問(FAQ)
- Q頚椎症は漢方で治せますか?
- A
痛みやしびれの緩和、血流改善による根本的な体質改善は可能です。
手術を避けたい方、薬の副作用が気になる方におすすめです。
- Q鍼灸や整体との併用はできますか?
- A
もちろん可能です。漢方は体の内側から、鍼灸は外側からアプローチすることで、より高い相乗効果が期待できます。
- Q改善までにどのくらいかかりますか?
- A
個人差がありますが、1〜2ヶ月で「少し楽になった」と感じ、3〜6ヶ月で生活に支障がないレベルになる方が多いです。
- Q痛み止めをやめても大丈夫ですか?
- A
症状が落ち着いてくると、自然と痛み止めを使う頻度が減る方がほとんどです。自己判断せず、相談しながら進めましょう。
漢方治療のメリット
- 神経の過敏さ・しびれ・血行不良を体の内側から整える
- 頚椎の加齢変化に伴う全身症状(疲れ・不眠・耳鳴りなど)も改善
- 西洋薬と比べて副作用が少なく、長期的に体質改善できる
- 鍼灸やリハビリとも相性が良い
まとめ|痛みとしびれを年齢のせいにしないでください
頚椎症の症状は、加齢や姿勢などが原因と思われがちですが、気血の巡りや神経の養生をしっかり行うことで、改善の余地があります。
慢性化した痛みやしびれに悩む方も、
「もう仕方ない」とあきらめる前に、一度ご相談ください。
薬鍼堂では、あなたの今の体質に合わせた丁寧な対応を心がけています。