掌蹠膿疱症とは?|手のひらや足の裏に繰り返す膿疱(うみを持った発疹)
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、手のひらや足の裏に、膿(うみ)をもった水ぶくれや赤み、皮むけを繰り返す皮膚疾患です。
かゆみや痛みを伴うこともあり、見た目の悩みや日常生活への支障から、精神的なストレスにつながる方も少なくありません。
よくある症状:
- 手のひら・足裏に水ぶくれみたいな膿疱ができる
- 皮膚がむけてゴワゴワ、ひび割れする
- 発疹とかゆみが周期的に再発する
- ステロイド薬で一時的に改善してもすぐ再発
漢方で見る「掌蹠膿疱症」の原因と体質
掌蹠膿疱症は、西洋医学では原因不明とされがちですが、漢方では「体内の熱・湿・毒」が皮膚に現れていると捉えます。
また、ストレスや腸内環境の乱れも大きな影響を与えると考えられています。
主な漢方的体質分類:
- 「湿熱(しつねつ)」体質:体内に余分な湿気と熱がこもって発疹に
- 「血熱(けつねつ)」体質:血の熱が皮膚にあらわれ、炎症・皮むけが続く
- 「気滞血瘀(きたいけつお)」体質:ストレスによる気の滞りが原因に
- 「脾虚湿盛(ひきょしっせい)」体質:胃腸の弱りで体内の湿がたまる
漢方ではこれらの体質を見極め、皮膚の症状を根本から改善していきます。
症例紹介|大阪府大阪市在住・40代女性 M.Sさん
ご相談内容
2年前から、手のひらに水ぶくれ・かゆみ・皮むけが周期的に繰り返されるようになり、皮膚科で「掌蹠膿疱症」と診断。
ステロイドを塗ると一時的に改善するが、すぐに再発。
「手を見られるのが恥ずかしくて人と会うのがつらい」「一生このままかと不安」と来店相談されました。
治療経過|体の内側から変えていった6ヶ月
▶1ヶ月目
- 手のかゆみと赤みが少し軽減
- 水ぶくれの数が以前より減少
- 胃腸の調子が改善し、朝の便通も安定
▶2ヶ月目
- 新しい膿疱が出にくくなり、皮膚の回復が早まる
- 肌のごわつきが和らぎ、「ハンドクリームがしみない」ように
- ストレス時の悪化が減り、表情も明るく
▶3ヶ月目
- 発疹の周期が大幅に落ち着く
- 手の皮膚が柔らかくなり、「人に手を見せるのが怖くなくなった」
- 睡眠・食欲・体力も安定し、生活の質が向上
▶6ヶ月目
- 再発の気配がなく、「忘れている日が増えた」
- 皮膚科の外用薬なしでも状態良好をキープ
- 安定しているので漢方薬を終了し、様子見
患者さんの声(大阪府・40代女性 様)

皮膚科で何年も薬を塗ってきましたが、何回も繰り返すのが辛かったです。
薬鍼堂さんでは、皮膚だけでなく「中から原因を整える」という考え方に安心しました。
体調が整ってから、手の状態も変わってきて、今は人と会うのも気にならなくなりました。
本当に相談して良かったです。
今回の漢方治療の料金目安
1日あたり 870円
漢方治療は、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの治療を行うため、薬の選び方や服用量、治療期間が異なります。カウンセリングにて詳細をご提案します。予算に応じて調整可能です。
よくあるご質問(FAQ)
- Q掌蹠膿疱症に漢方は効きますか?
- A
はい、漢方では掌蹠膿疱症を「体内にこもった湿熱・毒素・ストレス反応」と考え、根本的な体質から整える治療を行います。
ステロイドに頼らず、再発しにくい状態を目指します。
- Qどのくらいで効果が出ますか?
- A
個人差がありますが、1〜2ヶ月でかゆみや発疹の変化を感じ、3〜6ヶ月で落ち着く方が多いです。体の深部から整えるため、少し時間をかけてじっくり改善します。
- Q食事や生活習慣のアドバイスはありますか?
- A
はい。甘い物・脂っこい食事・アルコール・喫煙は悪化要因となりやすいため、体質に応じた養生法を併せてご案内しています。
- Q他の薬と併用しても大丈夫ですか?
- A
皮膚科の薬(内服・外用)との併用も可能です。漢方は副作用が少なく、長期的に安心して使えるのが特長です。
漢方治療のメリット
- 症状を抑えるのではなく根本から体質を改善
- 再発を防ぎ、皮膚と全身のバランスを整える
- 皮膚だけでなくストレス・胃腸・疲労感なども改善
- ステロイドに頼らず、自然な回復力を引き出す
まとめ|皮膚だけではなく、体の“中”を整える選択肢を
掌蹠膿疱症は、皮膚だけでなく、体内環境の乱れが影響していることも多い疾患です。
漢方では、炎症・湿熱・ストレス・自律神経といった要素をトータルに整えることで、皮膚を健康な状態へ導きます。
「もう治らないかもしれない」と不安な方も、どうぞお気軽にご相談ください。
体質改善は、あなたの人生をもっと軽やかにしてくれます。