汗疱(かんぽう)とは?

汗疱は、手のひら・足の裏・指の側面などに小さな水ぶくれ(水疱)が繰り返し出る皮膚疾患です。強いかゆみやほてりを伴い、つぶれると皮がめくれ、痛みや湿疹に進展することもあります。

皮膚科では「異汗性湿疹」とも呼ばれ、原因ははっきりと分かっていませんが、汗・金属アレルギー・ストレス・季節の変わり目などが関係すると考えられています。

漢方でみる汗疱の体質

漢方では汗疱を「皮膚に熱と湿がこもった状態」ととらえます。

  • 湿熱(しつねつ):体内の余分な湿気と熱が皮膚にたまり、水ぶくれやかゆみを繰り返す
  • 血熱(けつねつ):ストレスや炎症によって血に熱がこもり、発疹や赤みが出やすい
  • 脾虚(ひきょ):胃腸が弱く、体内の水分代謝がうまくいかず湿が停滞

汗疱は「ただ皮膚に出ている症状」ではなく、体の中の湿熱バランスの乱れを整えることが大切です。

【症例紹介】30代女性/兵庫県伊丹市/M.Nさん

ご相談のきっかけ

3年前から手に水ぶくれが出て、かゆみで眠れないことも。皮膚科で外用薬を使用しても再発を繰り返し、日常生活に支障をきたしていました。

初回カウンセリング

  • 主訴:両手の指に小さな水疱と強いかゆみ
  • 体質:甘いものを好む・便がゆるい・寝不足気味
  • 舌診:やや赤、苔は湿っぽい

湿熱+脾虚タイプ と判断。

治療経過

1〜2ヶ月目

  • かゆみの強さが半減し、夜間に掻き壊すことがなくなる
  • 便通が安定し、胃腸の不快感が減る

3〜4ヶ月目

  • 水ぶくれの数が大幅に減少
  • 皮膚が剥けてもすぐに再発しなくなる

6ヶ月目

  • 症状がほとんど出なくなり、外用薬を使わなくてもコントロール可能に
  • 「人と会う悩みがなくなった」と喜ばれる

患者さんの声

M.Nさん
伊丹市

皮膚科では薬を塗るしかなく、また再発するのが当たり前と思っていました。
漢方を続けるうちに、かゆみも水ぶくれも出にくくなり、手を人前に出すのが怖くなくなりました。体質改善の大切さを実感しています。

漢方治療の費用目安

1 日あたり820 円(税込) 

※体質や症状により処方内容が変わります。ご予算に応じた調整も可能です。

汗疱を繰り返さないための養生法

  1. 冷たい飲食物・甘いものを控える(湿をためやすい)
  2. 十分な睡眠でストレスを軽減
  3. 辛味・脂っこい食事を控える(炎症・かゆみを悪化)
  4. 適度な発汗運動で余分な湿を体外へ出す
  5. 手洗い後の保湿・摩擦を避ける

漢方治療のメリット

  • 外用薬では改善しにくい 体質そのものにアプローチ
  • 再発を防ぎ、 季節ごとの不安を軽減
  • 胃腸の調子や睡眠など、 全身の不調も同時に改善

よくあるご質問(FAQ)

Q
漢方だけで汗疱は治りますか?
A

漢方は再発を防ぎながら体質を改善していく方法です。外用薬と併用しながら進める方も多く、徐々に薬に頼らなくてもよい状態を目指します。

Q
どれくらいで効果を感じられますか?
A

個人差はありますが、多くの方は1〜2か月でかゆみの軽減を実感されています。体質改善のためには3〜6か月の継続が目安です。

Q
子供の汗疱にも漢方は使えますか?
A

はい。年齢に合わせた調整が可能です。

まとめ|汗疱に悩む方へ

汗疱は「繰り返すもの」と思われがちですが、漢方で体質を整えることで再発を防ぎ、快適な生活を取り戻すことができます。

薬鍼堂では、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの漢方治療をご提案します。長年の汗疱にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

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