逆流性食道炎とは?|胃酸が逆流して起こる慢性的な不快症状
逆流性食道炎は、胃酸や胃の内容物が食道に逆流し、胸やけ・喉の違和感・咳・喉のつかえ感などを引き起こす疾患です。近年では、加齢・ストレス・生活習慣の乱れなどにより増加傾向にあります。
主な症状:
- 食後の胸やけ、胃の不快感
- 喉の違和感、つかえ感(ヒステリー球)
- 胃酸が上がってくるような感覚
- 夜間や横になると悪化しやすい
- 空腹時にもムカムカすることがある
漢方からみた「逆流性食道炎」の原因とは?
漢方では、逆流性食道炎を以下のような体質バランスの崩れと捉えます。
主な漢方的要因:
- 「胃熱(いねつ)」:胃が熱を持ち、逆流や炎症を引き起こす
- 「肝胃不和(かんいふわ)」:ストレスで肝(感情)が胃を攻撃し、気の流れが乱れる
- 「気逆(きぎゃく)」:本来下に流れる気が上に逆流してしまう
- 「脾虚(ひきょ)」:胃腸の弱りで消化が滞り、余分な熱や湿が生まれる
漢方ではこれらを整え、「胃と食道のバランスを自然な流れに戻す」ことを目指します。
症例紹介|兵庫県西宮市在住・50代女性 T.Mさん
ご相談内容
3年前から、夕食後に胸やけや喉の違和感を感じるようになり、病院で逆流性食道炎と診断。
胃酸を抑える薬を服用して一時的に改善するが、薬をやめるとすぐに再発。
慢性的な不快感に悩まされ、「根本から改善したい」とご相談に来られました。
初回カウンセリング時の状態
- 胃がムカムカして食後に胸が苦しくなる
- 夜中に喉の違和感で目が覚める
- 慢性的な疲労感と肩こり、ストレスが強い
- 舌がやや赤く、苔がべったりと厚い
治療経過|体質を整えることで、逆流が起きにくくなった
▶1ヶ月目
- 胃のムカムカが軽減、夜間の喉の違和感がやや改善
- 食後の張りや苦しさが軽くなり、「横になっても少し楽」と実感
- 便通が整い、食欲も安定
▶2ヶ月目
- 胸やけの頻度が減少
- 咽頭部の違和感が日中は気にならなくなり、「人と話すのが楽になった」
- ストレス時の症状悪化が起こりにくくなる
▶3ヶ月目
- 胃酸がこみ上げる感覚がほとんど消える
- 薬に頼らず生活できる日が増え、「薬を飲んでいた頃より快適」とご本人談
- 表情が明るくなり、睡眠の質も向上
▶4ヶ月目
- 日常生活に支障なし。旅行や外食も安心して楽しめるように
- ご本人の希望で継続治療中(再発予防と体調管理)
患者さんの声

胸のつかえやムカムカが続き、薬を飲んでいても不安でした。
「もう体質を変えるしかない」と思って相談しましたが、最初に胃だけでなく気の流れも関係していると説明を受けた時、すごく腑に落ちました。
今では、何を食べても怖くない。毎日の快適さが戻って本当に感謝しています。
今回の漢方治療の料金目安
1日あたり 780円
漢方治療は、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの治療を行うため、薬の選び方や服用量、治療期間が異なります。カウンセリングにて詳細をご提案します。予算に応じて調整可能です。
よくあるご質問(FAQ)
- Q漢方で逆流性食道炎は治せますか?
- A
根本から体質を整えることで、薬に頼らなくても症状が出ない体を目指すことが可能です。実際に「薬を減らせた」「再発しなくなった」という方も多くいらっしゃいます。
- Q薬との併用は可能ですか?
- A
はい、病院の薬と併用可能です。胃酸を抑える薬を続けながら、体質改善を進めていきます。副作用の心配が少ないのも漢方の利点です。
- Qどのくらいで効果が出ますか?
- A
個人差はありますが、1ヶ月ほどで「少しマシになった」と感じる方が多く、3〜6ヶ月で安定することが多いです。再発しない体づくりを大切にしています。
- Qストレスで悪化するタイプにも効きますか?
- A
はい。ストレスによる「気の逆流」こそ漢方が得意とする分野です。精神的な緊張やイライラからくる逆流症状にも対応できます。
漢方治療のメリット
- 症状の根本原因である「気逆」や「胃熱」を改善
- 再発しにくい体質へ整える
- 胃だけでなく、睡眠や疲労感なども同時に軽減
- 薬に頼りすぎない、自然な回復力をサポート
まとめ|いつまでも薬に頼らず、根本から改善したい方へ
逆流性食道炎は、一時的に薬で抑えることはできても、体質や生活習慣の見直しなしでは再発を繰り返しがちです。
漢方では、「今のあなたの体」に合わせたオーダーメイドの処方で、根本から整えることを目指します。
つらい胸やけや喉のつかえ感を、我慢し続ける必要はありません。
ぜひ一度、薬鍼堂にご相談ください。