機能性ディスペプシアとは
機能性ディスペプシア(FD)とは、胃の検査で異常が見つからないにもかかわらず、胃痛・食後の膨満感・吐き気・食欲不振などが続く状態をいいます。
ストレスや自律神経の乱れ、冷え、暴飲暴食、睡眠不足などが引き金となり、近年多い症状です。
西洋医学では胃薬や抗不安薬が処方されますが、薬をやめると再発するケースも多く、「根本的に治したい」と漢方相談に来られる方が増えています。
漢方での捉え方
漢方では、機能性ディスペプシアの原因を「脾胃(消化吸収機能)」の弱りや「気滞(気の滞り)」と考えます。
ストレスで胃の働きが止まり、食べたものが停滞することで「張る」「痛む」「もたれる」といった症状が現れます。
薬鍼堂では、胃腸・自律神経・精神面をトータルに整える漢方治療を行い、再発を防ぐ体づくりを目指します。
症例紹介(兵庫県神戸市・40代女性 A.Sさん)
主訴
2年前から続く胃もたれ・食後の吐き気・喉のつかえ感。
胃カメラでは異常なし。「機能性ディスペプシア」と診断され、薬を服用しても改善せず来店。
治療経過
1ヶ月目
初診時は、食後すぐに気持ち悪くなり、食事量も半分ほど。夜間の胃痛と寝つきの悪さがありました。
体質は「気滞+脾虚(ストレスと胃の弱り)」と判断し、消化を助けつつ自律神経を整える方向で治療を開始。
2ヶ月目
胃痛が軽減し、食欲が戻り始める。食後の膨満感も半減。
「久しぶりに食事を楽しめた」とのコメント。
3ヶ月目
吐き気が消失し、朝食も取れるように。便通や睡眠も安定。
「体が軽くなった」と実感される。
4ヶ月目以降
季節の変わり目でも再発せず、胃の不快感はほぼ消失。
現在も漢方を減量しながら安定した状態を維持。
患者さんの声

どんな薬を飲んでも良くならず、食事が怖い時期もありました。
薬鍼堂さんで体質を見直してからは少しずつ確実に変化があり、今では外食も楽しめます。
「体が整う」とこうも違うのかと驚いています。
一日あたりのご予算
1 日あたり820 円(税込)
※体質や症状により処方内容が変わります。ご予算に応じた調整も可能です。無理なく続けられるようご提案します。
養生法(セルフケアのポイント)
- 冷たい飲食を控え、常温以上を基本に
- よく噛み、腹八分目を心がける
- ストレスを感じたら深呼吸や軽い散歩を
- 夜更かしを避け、胃を休める時間を確保
胃腸は「感情の鏡」。ストレスや不安を溜めない生活リズムも大切です。
漢方治療のメリット
- 薬に頼らず、根本的に体質から改善できる
- 自律神経・消化機能・睡眠など全身のバランスを整える
- 再発を防止し、慢性症状にも対応可能
- 他の薬との併用もでき、安全性が高い
よくある質問(FAQ)
- Q胃薬を飲んでいますが、併用できますか?
- A
併用可能です。服薬のバランスを考慮しながら、無理のないペースで調整します。
- Q改善までの期間はどれくらい?
- A
早い方で1〜2ヶ月、慢性化している場合でも3〜6ヶ月で安定するケースが多いです。
- Qストレス性の胃痛にも効果がありますか?
- A
はい。漢方は心と体の両方に働きかけるため、ストレスや自律神経の乱れが関係する胃痛にも有効です。
まとめ
機能性ディスペプシアは検査で異常がないため、見過ごされやすい病気です。
しかし、体質や自律神経のバランスを整えることで、薬に頼らず根本から改善することが可能です。
「胃の不調が長引いている」「ストレスで胃が重い」と感じる方は、ぜひ一度ご相談ください。