本態性振戦とは?|加齢だけが原因ではない「手の震え」

本態性振戦とは、明確な原因が見つからないにもかかわらず、手・頭・声などが無意識に震えてしまう神経の病気です。
パーキンソン病などの進行性疾患とは異なりますが、日常生活に支障が出るケースも多く、精神的な負担にもつながります。

主な症状:

  • 手が震えて箸が持てない、字が書けない
  • コップや茶碗を持つときに手が揺れる
  • 電話中に声が震える
  • 人前で緊張すると震えがひどくなる

西洋医学での治療と課題点

本態性振戦に対しては、β遮断薬や抗てんかん薬などの内服治療が行われます。
ただし副作用(ふらつき・眠気・低血圧)や高齢による多剤併用の問題から、薬を続けにくい方も多くいます。

漢方からみた「震え」の原因とは?

漢方では本態性振戦を、単に「神経の病気」とは考えず、「体のバランスの崩れ」「血と気の不足」「風の影響」などが震えを引き起こすと捉えます。

主な漢方的原因:

  • 肝風内動(かんぷうないどう):ストレスや老化で「風」が体内に生じ、手足が震える
  • 血虚(けっきょ)・陰虚(いんきょ):血の不足で神経が安定せず、細かな震えが出る
  • 腎虚(じんきょ):加齢に伴い筋肉や骨が衰え、震えが出やすくなる

漢方では、これらの「内なるアンバランス」を整え、震えの出にくい体質に導いていきます。

症例紹介|兵庫県伊丹市在住・70代女性 E.Kさん

ご相談内容

数年前から、食事中に手が震えるようになり、最近では日記を書くのも困難に。
脳神経内科で「本態性振戦」と診断され、薬を処方されるも、眠気とふらつきがつらく中止。
「体質から整える方法はないか」と、娘さんと一緒に来店されました。

初回カウンセリングでの印象

  • 小柄でやや疲れやすい体質
  • 手を出してもらうと、意識して止めようとしても微細な震えが続く
  • 話し方・思考はしっかりしており、「気持ちは元気」と前向き

治療経過|少しずつ、生活の不自由が減っていった6ヶ月

▶1ヶ月目

  • 初期段階での大きな変化はないが、眠りが深くなったと実感
  • 日中のだるさが軽減し、「買い物が楽になった」との声
  • 手の震えは「調子が良い日は若干マシかも」と実感

▶3ヶ月目

  • 字を書くときの震えが明らかに減る日が週に何日か出てくる
  • お椀やコップを持つとき、片手で持てるように
  • 午後になると震えが出やすいが、朝の症状が軽い日が増える

▶5ヶ月目

  • 震えの出る範囲が「右手だけに限られる」ようになり、安定感が出てくる
  • 緊張時にも以前ほど手がぶるぶると震えず、「友人との会話が楽しめるようになった」

▶6ヶ月目

  • 手の震えは微細な揺れにとどまり、日記や手紙を書くことができる
  • 調子の悪い日も、「漢方があるから安心」とご本人談
  • 以後もメンテナンスとして治療継続中

患者さんの声

E.Kさん
伊丹市

ずっと「もう治らない」と思っていました。
でも先生が「体の力を取り戻していきましょう」と言ってくれて、気持ちが救われました。
最初は変化がわかりにくかったですが、今はまた手紙が書けるようになって本当にうれしいです。
体と気持ちがつながっているのが実感できました。

今回の漢方治療の料金目安

1日あたり 800円

漢方治療は、一人ひとりの体質に合わせたオーダーメイドの治療を行うため、薬の選び方や服用量、治療期間が異なります。カウンセリングにて詳細をご提案します。予算に応じて調整可能です。

よくあるご質問(FAQ)

Q
本態性振戦に漢方は本当に効果がありますか?
A

漢方は、震えの「直接的な制止」よりも、震えを起こしやすい体質の改善を目的としています。
それによって完全に震えが止まることも多いのでおすすめです。

Q
薬との併用はできますか?
A

はい、可能です。服用中の薬に合わせて処方いたしますので、安全に併用できます。
「薬は最小限にしたい」「体に優しい方法を試したい」という方はご相談ください。

Q
高齢でも漢方は飲めますか?
A

はい、大丈夫です。年齢や体力に応じた処方をいたしますので、安心してご相談ください。70代〜90代でも継続して飲まれている方も多くいらっしゃいます。

漢方治療のメリット

  • 副作用が少なく、長期でも安心
  • 精神面や不眠、胃腸の弱りにもアプローチ可能
  • 症状だけでなく、根本的な体質を整える
  • 自信と生活の質が徐々に戻ってくる

まとめ|「もう歳だから」とあきらめないでください

本態性振戦による手の震えは、周囲には伝わりにくい悩みですが、ご本人にとっては大きな不安やストレスです。
でも、体質を整えることで、確実に症状は変化していきます。

「薬が合わなかった」「このままずっと続くのか不安」
そんな方にこそ、漢方という選択肢を知っていただきたいと考えています。
お気軽にご相談ください。

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