不整脈と漢方治療

不整脈とは?

不整脈とは、心臓のリズムが正常でなくなる状態を指し、脈が速くなったり(頻脈)、遅くなったり(徐脈)、不規則になることがあります。特に自律神経の乱れやストレス、生活習慣が原因となることが多く、症状が悪化すると動悸や息切れ、めまいなどを引き起こします。

不整脈には以下のタイプがあります。

  • 頻脈性不整脈:脈が速くなるタイプ
  • 徐脈性不整脈:脈が遅くなるタイプ
  • 期外収縮:脈が飛ぶように感じるタイプ
  • 心房細動:脈が非常に不規則になるタイプ

不整脈の主な症状

  • 動悸や胸の違和感
  • めまいやふらつき
  • 息切れ
  • 疲れやすい
  • 手足の冷え

不整脈になりやすいタイプ

不整脈は特定の体質や生活習慣と関係が深く、以下のような方に多く見られます。

  • ストレスを感じやすい
  • 自律神経が乱れやすい
  • 運動不足や生活習慣の乱れ
  • 冷え性
  • 睡眠不足

不整脈の漢方治療

西洋医学では抗不整脈薬やβブロッカーなどが処方されますが、副作用が気になる方も多く、根本的な改善が難しいことがあります。

漢方では、不整脈を「気血の乱れ」や「心腎の不調」と捉え、体質を整えながら症状を和らげる治療を行います。薬鍼堂では、個々の症状や体質に応じた漢方薬を処方し、自然な形で心臓のリズムを安定させていきます。

不整脈によく使われる漢方薬

  • 炙甘草湯(しゃかんぞうとう):動悸や脈の乱れを改善
  • 桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう):ストレス性の不整脈に
  • 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):めまいやふらつきを伴う不整脈に
  • 柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):自律神経の乱れによる不整脈に
  • 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):ストレスや不安が原因の不整脈に

症例紹介

症例1:40代男性

仕事のストレスで不整脈を発症し、動悸が頻繁に起こるように。漢方治療として炙甘草湯を処方し、1カ月後には症状が軽減。3カ月後には不整脈の発作がほとんどなくなりました。

症例2:50代女性

更年期に伴うホルモンバランスの変化で不整脈が発生。苓桂朮甘湯と桂枝加竜骨牡蠣湯を併用し、2カ月後には脈の乱れが安定し、動悸も改善しました。

患者様の声

40代男性
「不整脈で不安でしたが、漢方のおかげで自然に治まりました。」

50代女性
「更年期の影響かと思っていましたが、漢方を飲んで体調が良くなりました。」

不整脈は体質改善が鍵

不整脈は生活習慣やストレスと深く関係しているため、焦らずじっくりと体質を改善することが大切です。漢方を取り入れることで、心臓のリズムを整え、健康的な生活を送ることができます。

薬鍼堂では、一人ひとりの体質や症状に合わせた漢方治療を提供しております。不整脈でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。